今月の京都

松尾大社「中酉祭」4月7日

松尾大社「中酉祭」4月7日

お酒の神様として、広く信仰される松尾大社(まつのおたいしゃ)。
毎年4月の酉(とり)の日には、その年の酒造りが無事終了したことを神様に感謝する「中酉祭(ちゅうゆうさい)」が行われます。
これは古来、「酒造りは11月の上(かみ)の卯(う)の日に始まり、4月の中(なか)の酉の日に完了する」という慣習にちなんだ神事です。

中酉祭の日、松尾大社には全国の醸造家が参拝します。ご神前には、お酒、みそ、醤油などの奉納品が供えられます。
宮司による祝詞奏上(のりとそうじょう)、玉串拝礼(たまぐしはいれい)に続き、鮮やかな山吹の花を携えた巫女による神楽「倭琴の舞(やまとごとのまい)」が奉納されて、そのシーズンの酒造りが幕を閉じるのです。

また、境内にある霊泉「亀の井」のお水をお酒に混ぜると、腐敗しないという言い伝えもあり、今でも醸造家たちが持ち帰る風習が残っています。

肉眼では見えない自然の力を借りて醸造される、神秘的なお酒の世界。昔の人が神様を信じたのも不思議ではありません。
科学技術が発達した現代でも、美味しいお酒ができるようにと願う心は、大切に受け継がれているのです。